プロダクトマネージャー・カンファレンス 2018 2日目 #pmconfjp

プロダクトマネージャー・カンファレンス 2018 2日目。 プロダクトマネージャー・カンファレンス 2018 1日目のメモ 以下メモ。 10:00 - 10:15 [07-01] Welcome Talk プロダクトマネージャー・カンファレンス 実行委員長 関満徳氏 今日もタイムテーブルから遅れて 10:10 スタート。 10:15 - 10:45 [07-02] 巨大なFinTech事業開発におけるプロダクトマネジメント ▲株式会社FOLIO 代表取締役 CEO 甲斐真一郎(@folio_kai)氏 経営者という立場でのセッション。金融サービスは一般のネットサービスとは異なる要求がある。また今まで枯れた業界であった。3カ月でできると思ったが2年かかったとのこと。 リリース後に単一プロダクトから異なるビジネス/KPIの複数のプロダクトに事業展開していく中で、個別のアプリケーション部分と共用されるバックエンドという構成になっていきマネジメントが複雑化し始めたとのことだった。 今は全プロダクトを単一の巨大なプロダクトバックログで管理しているのだそうで、今後どうしていくのかぜひ知りたいところ。単一の方が事業全体での優先度が明確になるもののリファインメント含めバックログの管理コストが大きいという問題があり、これはいつも悩ましい判断である。 その他の紹介されていた課題ははエッセンシャル スクラムでも取り上げられているテーマのものが多く、あるあるだなーと。 「愛されるプロダクト」 (まだ FOLIO 社にはいないが)プロダクトマネージャーには「プロダクトへの尊敬」を求めたいとのこと。プロダクトへの尊敬とは何だろう。愛じゃ駄目なのかな。 11:00 - 11:30 [07-03] C向けアプリのPM経験者から見た、B2B SaaSのプロダクトマネジメント ▲株式会社マネーフォワード MFクラウド経費本部 本部長 プロダクトオーナー 今井義人 短期的にはプロダクト改善が最適な改善ではない。人力で頑張るという局面も確かにあるよね。 B2C と B2B の違いはそうだよねで終わりがち。これから B2C から B2B に移ろうとしている人には参考になるかもという感じ。 「愛されるプロダクト」 「愛をお金に変えよう」で築いたエンゲージメントをベースに、より高いプランを作って移ってもらう施策などを紹介。 11:45 - 12:15 [07-04] 気がついたらプロダクトマネージャーになっていた Nature株式会社 代表取締役 CEO 塩出晴海氏 新規事業での製造まわりのトラブルあるある談を含めた、プロダクトリリースまでのストーリー。プロダクトマネージャーというよりは起業家としての話。あきらめずにやり切る態度は凄いな。 「愛されるプロダクト」 特に話題なし。 12:25 - 12:40 [07-05] リクルートの横断組織で考えるプロダクトマネジメント ▲株式会社リクルートコミュニケーションズ ICTソリューション局 アドバンスドプロダクト開発部 部長 宮里裕樹氏、▲株式会社リクルートコミュニケーションズ ICTソリューション局 戦略企画グループ マネジャー/シニアプロデューサー/シニアプロダクトオーナー 金田將吾氏 細かいところはエンジニアがどんどん進められる組織なので、プロダクトマネージャーは HOW ではなく WHAT に注力しているとのことだった。開発チームのスキルや成熟度によって千差万別なところだ。 プランナーと呼ばれていた人がやっていた役割を ビジネスプロデュース プロダクトマネジメント ITディレクション プロダクトリード に分けて定義しチーム体制を構築、得意な役割を任せたり不得意な役割を成長させたりしているらしい。しっかりピープルマネジメントに取り組んでいるなあと感じた。 「愛されるプロダクト」 特に話題なし。 12:40 - 12:55 [07-06] 顧客、会社、チームをHappyにするプロダクトマネジメント ~観点・プロセス・レバレッジ~ ▲楽天株式会社 顧客戦略統括部 Vice Senior Manager 山下徹朗氏 「顧客・会社・チームを Happy にする」ことをプロダクトを作る目的として事業を進めている。全能なプロダクトマネージャーは(ほとんど)いないので、ビジネス・UX・マーケティングについてそれぞれ担当を割り当てそれぞれ問いを立て答え続けていくことで結果を出すプロダクトを生み出すという体制を全てのプロジェクトで採用しているとのことだ。 「愛されるプロダクト」 冒頭で「高すぎる目標の」「自己満足な」「誰のためのかわからない」プロダクトという偏った愛あるあるという話を取り上げていた。 12:55 - 13:10 [07-07] Build Narrative in Product ▲株式会社ドワンゴ サービス開発本部 副本部長 池田明啓氏、株式会社ドワンゴ セクションマネージャー 宮城良征氏 前半は、様々な手法を利用・開発してプロダクトマネジメントに取り組んでいるという紹介でとても研究されているなと感じた。知らない手法が紹介されていたので、それぞれちょっと調べてみたいな。 後半は実際のプロダクト開発事例の紹介。 「愛されるプロダクト」 特に話題なし。 13:40 - 14:10 [07-09] The mindset of building the product that user will love ▲株式会社メルカリ UX consultant Jasper WU 氏 Design Thinking についての非常に洗練された圧倒的なプレゼンテーションだった。ベストスピーカー賞があれば絶対 Jasper WU 氏だったと思う。 自己紹介や会社紹介などに時間は割かずセッションのメインテーマに絞ってきちんと語られた。直メルカリのプロダクトについて直接アピールしていないのだが Design Thinking についての取り組みのみの中で出てくる感じなのだが、結果的に組織・プロダクトについて好印象を受けてしまうというマジック。 デザインスプリントで駄目な案だったということがわかったことは失敗ではなく学びだということがきちんと根付いているのが素晴らしいなあ。 デザイン思考についてもきちんと学びたくなった。 「愛されるプロダクト」 一過性のキャンペーンを繰り返すのではなく、継続的な取り組みをしていくことが愛されるプロダクトにつながると言っていた。 14:25 - 14:55 [07-10] 北米・アジア・欧州のプロダクトマネジメントとスマートニュースのプロダクトマネジメント ▲スマートニュース株式会社 プロダクトマネージャ 宮田善孝氏 海外のカンファレンス紹介は、カンファレンスセッションとして知見を広める良いコンテンツだった。 スマートニュースではファンクショナルな組織のもと、プロジェクト毎に人が集まりチームを作るという体制とのことだった。プロジェクト毎にチームビルディングが必要そうだなというのと、機能開発プロジェクト終了後のその保守についてどうなっていくのかが気になった点。ファンクショナルな組織の方で保守していけるのかな。 「愛されるプロダクト」 特に話題なし。 15:10 - 15:40 [07-11] 中国のプロダクトマネジメントのリアル Baidu, Inc. Product Manager 陈兆伟 (Chen Zhaowei)氏 日本語入力アプリ Simeji のプロダクトマネージャーの方のセッション。 コンピュータサイエンスやビジネススキルの高いスキルが求められる米国とは違い、中国のプロダクトマネージャーはニーズを掴みイノベーションを生み出す能力の方が求められているという話だった。またプロダクトマネージメントが階層化されていて、プロダクトマネージャーの下にプロダクトマネージャーがいる体制らしい。Baidu ではプロダクトマネージャーの役割/スキルについてのテーブルがあり、育成にも力を入れているようだった。 「愛されるプロダクト」 特に話題なし。 15:55 - 16:25 [07-12] Anycaにおけるプロダクトマネジメント ▲株式会社ディー・エヌ・エー オートモーティブ事業本部 Anyca事業責任者 馬場光氏 DeNA もプロダクトマネジメントの定義をしっかりともたれていた。 DeNA でも「全部できる人はいない」という前提で体制化しているようだ。 やはりある程度の規模になるとプロダクトマネジメントの定義・体制化・育成の仕組みが必要だなあ。 「愛されるプロダクト」 特に話題なし。 16:40 - 17:40 [07-13] [ワークショップ] 日本のプロダクトマネージャーは今何をすべきか 東京大学 本郷テックガレージ ディレクター 馬田隆明(@tumada)氏、プロダクトマネージャー・カンファレンス 実行委員長 関満徳氏、プロダクトマネージャー・カンファレンス 実行委員 坂本登史文氏、プロダクトマネージャー・カンファレンス 実行委員 横道稔氏 馬田氏は「逆説のスタートアップ思考の人」の方。 「なぜ愛されるプロダクトにしていく必要があるのか」また「そのために自分の Next Action は何か?」をカンファレンスの最後にワークショップ形式で考えましょうという枠。聞きっぱなしにさせず、きちんとリフレクションまでカンファレンス内で完結させるという仕組みを入れるところに運営のセンスを感じた。 まわりの人と自分の考えを披露しあってその言語化を相手にさせるというフォーマット、1つめのワークで sli.do というサービスで anonymous で入力させて気持ち的な投稿障壁を下げたあとに2つ目のワークで自社製品名まで書かせるテンプレートで Tweet させるというマーケティング戦術にも恐れ入った。 ちなみに1つ目のワークで自分が考えた愛されるプロダクトについては わたしは愛されるプロダクトがだいじだとおもっている。なぜなら「チームメンバの士気とパフォーマンスが向上し、さらに良いプロダクトへと導ける」から。 で Next Action については わたしは「製品名」をもっと愛されるプロダクトにしたい。そのためにわたしは「プロダクトマネージャーを組織化する」。 としてみた。 17:40 - 17:50 [07-14] クロージング プロダクトマネージャー・カンファレンス 実行委員長 関満徳氏 2日間合計の来場者数速報値は563名との発表。1ホールでのカンファレンスでは結構な人数だ。